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アースデイユースメンバー5名の1年間の振り返り【アースデイ東京ユース連載 #10】

皆さん、こんにちは!

桜もチラホラ。暖かい日も増えてきましたね。
アースデイ東京ユースは、来月代々木公園で開催される「アースデイ東京2023」に向けて準備を進めています。

また、昨年の4月からカボニューでの連載に協力してくださっているユースメンバー5名(団体)の皆さんの、1年間の活動を振り返る時期となりました。

それでは、それぞれの振り返りをご紹介します!

5名(団体)の学生がカボニューと過ごした1年間を振り返ります!

メンバーのみなさんには、最近行った食アクションと、今後に向けた思いをお聞きしました!

たくと君

先月、フリマイベントで実施されていたフードドライブに参加して、缶詰を4~5個寄付しました。寄付される食品は、レトルトや缶詰などが多いので、食べ物のジャンルや栄養素の偏りが大きい印象があります。

以前記事で取り上げてもらった、私が開催したイベントも同様で、フードドライブで集まった食材はサバの水煮とみそ煮が多く、それをどう調理するのがよいかと悩んだことがありました。

全部の食材を使い切ることができたのですが、寄付される食材が偏ると、作れる料理も同じようなものになってしまうのではないかと思い、新たな課題を感じています。

たくと君が参加したイベントの様子

今は、食品ロスを削減したい!という思いを口にするだけで止まっている部分もあるので、今後はもっと本格的に活動して、自分から直接アクションしていきたいと思っています。

例えば、食品ロスや有機野菜などを活用した喫茶店を開くなどして、お客さんは食事をするだけで食の課題解決に貢献できる、そんな体験を増やしていきたいです。

「食品ロス」と聞くと、あまりいいイメージを持たない方もいると思います。
でも、まずは実際に食べてもらい、廃棄されるはずだった食品でも他の食品と味は変わらないことを体感してもらうことで、食品ロスが持つネガティブなイメージを払拭していきたいです。

食品ロスは、少しの意識で改善できると思っています。食べ残しを減らす、食材は使い切れる量だけ買うなど、皆が当たり前に行動できるような社会にしていきたいです!

あみさん

先日、友達2人と子ども食堂にボランティアに行ってきました。提供する食事を一から作り、配膳、片づけまでを行いました。ボランティアの方々は皆さんお金をもらわずにお手伝いをされていて、こんな素敵な活動をされている方がたくさんいることに感動しました…!

そのつながりから、私が代表を務めるEarthteenageR(its)sのメンバーが、今日も子ども食堂にお手伝いに行っています。大学生になっても来ても良いと言ってくださっていたり、さらに他のフードバンクからもボランティアのお誘いを受けたりしていて、つながりや活動の幅が広がってきているので、ボランティアに行って良かったな~と思っています!

EarthteenageR(its)sの活動の様子

もともと貧困問題には関心があったのですが、カボニューの食の連載企画に参加したことがきっかけで、貧困問題と食品ロス問題はつながっているということを学べました。

以前は、自分が子ども食堂に行くなんて考えたこともなかったですし、どこにあるかも知りませんでした。
子ども食堂のことを知らないまま育ってきた私が現状を知るきっかけをもらえたこと、友達を連れて行き関わる人を増やし、手助けを必要としている人のために行動ができたこと、本当によかったと思っています。

最近、将来は政治家になりたいと思い始めていて。そのためにもっと勉強をして、貧困を解決するのに何が大切なのかを考えて行動に移したり、手助けとなるような良い政策を作ったりしたいと思っています。

リレートさん

最近心がけているのは、その日に作った料理はなるべくその日のうちに食べることと、残さず食べることです。また、家にある食べ物をある程度把握して、消費期限が切れないように注意して食べるものを選ぶなども意識しています。

リレートさんの活動の様子

カボニューの連載に参加したことで、フードロスという課題を身近に感じ、現状を知ることができたので、とても感謝しています。実際に食品が廃棄される過程を考えるなかで、取り組めば改善できることはたくさんあるなと感じました。さまざまな分野の知識を活かしながら、その場その場での最善策を、みんなで生み出していきたいと思っています。

今まで食の問題について、「知る」ことはあっても、「わかる」までには達していませんでした。
知っているだけでは始まらないということを身をもって感じたので、この先農業関係の仕事に就いて行動に移していきたいと思っています!

CSSさん

12月にクリスマスイベントを大学内で開催し、お菓子を配布しながら、食品ロスに関わるクイズを出す企画を実施しました。

クイズの内容は、「日本の年間の食品ロスの量は?」「日本政府が2030年度に達成しようとしている食品ロス削減目標は?」といった内容でしたが、約8割の方が正解していたので驚きました…!商品棚の手前にあるものからとる「てまえどり」もみんな知っていて、次はそれらの知識を行動に移せるきっかけを作ることがしたいなと思っています。

てまえどり:環境省H Pより

CSSさんのイベントの様子

ここ4か月間で、大きなイベントを4つ開催し、農家さんや子ども食堂でのボランティアも4度実施してきたことで、SNSからも問い合わせが来ていて、これまでの活動によって食品ロスの認知を広められていることにうれしく思っています。

ただ、食品ロスについて友達や家族と気軽に話ができる雰囲気を作るのはまだまだ難しくて。今後は大学内で農家さんと連携しながらフードパントリーなどを開催して、身近な人にも関心を持ってもらい、食品ロスについての会話が生まれやすいような場づくりができたらいいなと考えています。

しゅりさん

所属している学生団体の活動で、岩手県のりんご農家さんとアスパラ農家さんに、規格外野菜についてお話を伺いに行き、気候、害獣、害虫によって規格外野菜の量が変わることを学んできました。

自分はもともと、農業について関心があったこともあり農学部に入りました。そのため、農作物への想いは人一倍あると思っていましたが、農家さんでお手伝いをしたり交流をしたりして、より食のありがたみを感じ、当たり前に食べている野菜も感謝していただかなければ…ということを再認識する時間となりました。

しゅりさんが農家さんに訪問したときの様子

他にも、近所のスーパーでフードドライブのボックスを見つけたので、家で余っていたお菓子を寄付してきました。近所のスーパーにも、やっとフードドライブが広まってきたかと思うとうれしかったですね。

今回のカボニュー連載企画を通して、フードドライブは食を大切にする一つの方法であると学ぶことができました。
以前は、正直フードドライブは無くてもいいんじゃないのかな?食品ロスを減らすことに直結するのかな?と思っていたのですが、実際にフードドライブを行ってみたり、寄付先を訪れたりすることで、それを必要としている人がいることを実感することができました。

今回の連載企画がなければ、フードドライブを実施したりボランティアに行ったりなどはしていなかっただろうなと思います。次は、自分だけでなく、周りも巻き込んだ活動をやっていきたいですね。


***
みなさん、ありがとうございました!

この1年を通して、フードドライブを行ったり、子ども食堂を開催したりなど、学生が自ら考え、行動し、振り返り、また考えて、行動して振り返る、このサイクルを毎月繰り返してきました。

それぞれ、受験や就活、学期末試験、自分の団体での活動など、忙しいなかでも、時間を作って継続してきたからこそ、新たな価値観を得たり、次の目標を考えることができたりしたのだと思います。

多くのメンバーが、「知っている」から「行動している」へ、「自分が参加する」から「人を巻き込む」へ転換していったんですね。

この2つの重要な意識を、皆が持っていたことに驚きつつも、この1年間の経験と学びが今後より広く浸透していってほしい、そんな希望を感じる振り返りだったと思います!

次回は、私、辻田創の1年間の振り返りを書かせていただきます!

今回も、最後まで読んでいただきありがとうございました!


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