「食のつながり」「幸せのつながり」フードパントリーで感じたフードドライブの必要性【アースデイ東京ユース連載 #5】
前回の振り返り
皆さんこんにちは!
アースデイ東京ユース代表の辻田創(つじたそう) です!
今回も「食」についてのアクション「フードドライブ」などに取り組む高校生、大学生の活動を紹介していきます!
前回は、高校生ボランティア団体リレートの皆さんによって開催された、子ども食堂の様子をご紹介しました。廃棄されるはずだった食品を活用して、小学生向けに開かれた子ども食堂。フードドライブの支援がつながっている様子が見られて、とても素敵でしたね。(前回の記事はこちら)
今回は、フードドライブ&たい肥の二刀流で岩手の資源循環に挑戦中の、しゅりちゃん(高橋柊里さん)を紹介します!
初めてのフードドライブで感じた課題
岩手大学農学部1年生のしゅりちゃん。
高校生の時に参加したSDGsプログラムや探求学習がきっかけで、野菜の生産地や加工現場で発生する食品ロスを循環させたいと考え始めたそう。
カボニューのこの連載がきっかけで、今年5月に人生で初めてフードドライブに挑戦!その後も引き続き、フードドライブに取り組んでいるそうです。
しゅりちゃんに、フードドライブを行ってみた感想を聞いてみました。
「私は作物残渣(さくもつざんさ)について勉強しています。作物残渣とは、作物を収穫した後に畑に残る作物の葉や茎、根っこなどの残りのこと。それを肥料化して循環的に資源を活用できないかと考えています。
たとえば、オフィスや家庭で余った食品があるとします。これを捨てずに寄付して誰かが消費しきることは、同じように食が循環される仕組みであり、食品ロス削減につながると思いませんか?
ただ、難しいのは、食品を寄付する側と受け取って消費する側の間に壁があるような気がしたこと。本当に自分の寄付された食品を喜んでくれているのか、そもそも必要としている人はいるのか。現在のフードドライブの仕組みでは、自分が寄付してから受け取る側に届くまでが、ある種ブラックボックス化されていて”食のつながり”が見えないのが実情。本当にフードドライブが必要なのか、自分は誰の役に立っているのかが分からないことが大きな課題だと思いました。」
非常に鋭い意見ですね!
前回の投稿で、高校生ボランティア団体リレートの冨永君が教えてくれた課題と同じように、支援者と受益者の“食のつながり”“幸せのつながり”が不透明であることにもどかしさを感じる人が多いようです。
今回は、しゅりちゃんが“食のつながり”“幸せのつながり”を自分の目で確認しに行くために、フードパントリーでボランティアに挑戦します!
食糧支援の運営側に立ち、受け取る側と向き合うことで、どんなことを感じたのでしょうか…? 次回の記事でその様子に迫ります!
他メンバーの進捗レポート
今回フードドライブ企画に参加しているのは5団体。それぞれが食品ロスについて考え、自分にできるアクションを日々行っています。ここでは、彼らの活動の進捗を共有します!
リレート
近くのイオンにてフードドライブの取り組みが行われているということで、2袋分のコーヒーゼリーの素を寄付しにいきました。しかし、寄付できる期間が限られていたようで、その日はできず…。後日、無事に寄付することができましたが、常に寄付ができる仕組みになると、誰でも参加しやすくなるので、よりよくなるのではと感じました。
あみさん
代表を務めるEarthTeenageR(it)s では、SDGsに関する情報発信をしています。その団体の活動の一環で、調理中に余ってしまった食べ物を捨てずに使い切る方法を考え、Instagramで発信する取り組みを現在計画しています。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!次回は、しゅりちゃんがフードパントリーでボランティアをする模様をお届け!お楽しみに~!