レッドカップ商品って?女子大生が教えてくれた、企業と消費者の連携で学校給食を支援できる方法とは?【アースデイ東京ユース連載 #9】
前回は、昨年開催された「アースデイ東京ユースSDGs Award 2022」で、見事入賞した学生医療支援団体「GRAPHIS(グラフィス)」を代表して、大学生のひまりちゃんが、有機野菜や食品ロスについて学びながら調理実習をしたり、それを給食として仲間と一緒に食べたりすることの大切さ、そこから伝えたいことなどを語ってくれました。
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皆さん、活動的なひまりちゃんが、なぜフードロスなどに関心を持ち始めたのか気になりませんか?
ひまりちゃんが、食の分野に興味を持った理由について話してくれました。
――ひまりちゃん
「高校1年生の時に、学校で食品ロスや飢餓に関する探求プログラムがあり、それをきっかけに食の分野に興味を持ち始めました。
もともと国際協力に関心があったので、世界で食の不均衡があることに違和感を覚えたんです。高校2年生の時には、WFP(世界食糧計画)の職員さんにお話を聞きに行ったりしていました。
学校の文化祭では、規格外野菜を活用したやきそばづくりを計画したり、『レッドカップ商品』というWFPが認証している商品(購入するとアフリカの子供たちに給食が提供される商品)の販売を行ったりしました。」
え、ちょっと待って、レッドカップ商品…?
初めて聞いたので調べてみました!
これは、企業と消費者が協力できるすばらしい取り組みですね!
日清食品の「日清チキンラーメン」などの食品もあれば、日用品雑貨や外食、ホテル、ファッションまで、とても幅広いラインナップ。
取り組みに参画している企業がオンライン販売を行っている場合はネットでの購入もできますし、もちろんスーパーやコンビニで販売されていることもあるので、それを購入することで、世界の子供たちに給食が届けられるそうです。
皆さん、レッドカップ商品はこのロゴがついているので、要チェックですよ!
高校の探求プログラムでWFPの職員さんに直接インタビューをしに行ったり、食品ロスや飢餓問題について学び、実際に文化祭でフードロスを活用した食べ物を販売したりするなんて。とてもアクティブなひまりちゃんに、驚きです…。
さらに、レッドカップ商品の購入のように、すぐに始められる食アクションがあることを、高校生や中学生にも知ってもらいたいという思いから、出前授業をさせてもらえないかと母校に連絡をしているんだとか!
――ひまりちゃん
「10代は、良くも悪くも周りに影響される年代なので、早い段階から社会や環境の問題を知って、考えて、行動できるような機会を作ってあげることが大切だと思います。
私の高校でも探求プラグラムがあったからこそ、今行っているような活動やアイディアが生まれてくるんだと思います。だから、次は大学生になった私が、お姉さんという立場から、多くの中学生や高校生に食分野の問題について知ってもらい、一緒に行動できる人を増やしていきたいと思っています!」
前回の記事でも書きましたが、やはり新しいことを誰かに知ってもらい、考えてもらうには“体験してもらうこと”が一番です!
ひまりちゃんたちが行った廃校イベントや調理実習、給食などの斬新な企画は、聞いているだけでもなんだかワクワクしますよね。
集まった人たちと楽しい体験を共有しながら、地球にも社会にもやさしい食事の選択を学ぶことができる…とてもステキな活動だと思います!
皆さん。
何事も遅すぎることはないんです…!
今日の晩ごはんは、レッドカップ商品で決まりですね!
それではまた、次回の記事でお会いしましょう~!
他メンバーの進捗レポート
ここでは、今回フードドライブ企画に参加している団体から数名をピックアップして、彼らの活動の進捗をシェアします!それぞれが食品ロスについて考え、自分にできるアクションを日々行っている姿、頼もしいです…!
近畿大学食品ロス削減推進プロジェクトC.S.S
春から新たな活動を始めるために、メンバーからアイディアを募集する取り組みを始めています!食品ロスを削減するために、大学内でフードパントリー(ジャガイモや玉ねぎなどの食料配布)を開催するなどのアイディアが集まってきています。
高校生ボランティア団体リレート
3月に控えるイベント開催に向けて、日本の食について勉強中です!日本は食料自給率が低いにもかかわらず、フードロスがあるという現状があります。その根本的な原因を見つけ、解決するために勉強をしています。高校生としての集大成に注目です!