荒廃した放置竹林の整備に取り組む桑名市に、カボニュースタジオがやってきた
こんにちは、三重県桑名市農林水産課です。
桑名市は蛤の産地として全国的に有名ですが実は、「竹」も有名です。
竹は少し手のかかる植物で、成長スピードは驚くほど早く、手入れが行き届かなくなると災害や害獣被害を引き起こすこともあります。
現在、桑名市にある約660haの竹林のうち、10%にあたる約65haはタケノコの生産に使用されていて、約500件の農家さんによって管理。残りの約600haは、整備が行き届いていない放置され荒廃した竹林という状況です。
■放置竹林が誕生してしまう理由や引き起こす問題については、こちらから
放置竹林の整備を早急に対処しなくてはいけない…。しかし、行政主導だけでは追いつかないため、企業やNPO法人桑竹会などと協働で課題解決を試みる『公民連携』という手法に切り替えました。その中で大きな役割を担っているのが、桑竹会と桑名竹取物語事業協議会です。
桑竹会は、「放置竹林をなんとかしよう」と、平成21年に4人で立ち上げたNPO法人で、現在では51名が在籍。そしてもう一つが、桑竹会の取り組みをベースとして民間主導で設立した「桑名竹取物語事業協議会」です。
先日、この2つの団体が整備している放置竹林の現場にカボニュースタジオと地元の大学生7名が体験に来たので、その模様を少しご紹介します。
市内某所の放置竹林現場にカボニュースタジオメンバーが到着。
竹林を視察しつつ、桑竹会・酒井さんから現場の苦労や問題点、今後の目標などのお話がありました。午後からは三重大学、四日市大学の学生、7名も合流し、伐採の体験が始まりました。
<体験いただいたこと>
・ノコギリでの伐採
・粉砕機の使い方や片付けまでの一連の流れ
<参加したメンバーのコメント>
「実際の現場を目にできていい経験になった」
「身近な場所で同じように募集していたら参加したい」
「思った以上に、ノコギリを使って伐採することが大変だった」
「こんなにも人手が必要とは思わなかった」
「竹林の美しさの背景に地域の皆さんの苦労と愛情があることを知った」
など、さまざまな声が上がりました。
竹林の整備は一度で終わりではなく、竹の成長に合わせて継続して取り組む必要があります。
竹林に関するイベントは四季ごとに実施されていますので、興味を持っていただけたら、まずはイベントからご参加ください。日本の風情を感じられると思います!
この記事は寄稿記事です。
カボニュー寄稿記事に関するガイドラインに基づき執筆されました。