廃校イベントで「エシカル給食」を作りたい!有機野菜・食品ロスの認知拡大に挑む女子大生にインタビュー!【アースデイ東京ユース連載 #8】
前回の振り返り
皆さん、こんにちは!
アースデイ東京ユース代表の辻田創(つじたそう)です。
今回も、全国の学生の食アクションに密着&紹介していこうと思います!
前回は、京都府の高校生あみちゃんが、食品を使い切るためのレシピを仲間と一緒に考えて、Instagramで発信する活動を始めたことを紹介しました。
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今回は、全国にある学生団体(13団体130名)が参加した、「アースデイ東京ユース SDGs Award 2022」 にて、食のアイディアで入賞した大学生団体を代表して、ひまりちゃんにお話を聞いていきます!
廃校イベントで、エシカル給食の調理実習をしたい!
ひまりちゃんが所属する学生医療支援団体「GRAPHIS(グラフィス)」は、首都圏の大学生によるインカレサークルで、「カンボジアへの医療支援」や「ボランティアカルチャーの伝播」を理念に活動している団体です。
GRAPHISの皆さんは、廃校を借りてチャリティーイベントを定期開催しているそう。その中で、有機野菜と食品ロスになりそうな食材を活用した調理実習を実施し、それを給食としてみんなと一緒に食べながら食の問題を共有することで、エシカルな食事について楽しく学べる機会を作りたい!と、次回開催を予定しているイベントの企画をプレゼン。なんとこの企画が、アースデイ東京ユース SDGs Awardで「斬新なアイディア賞」を受賞しました。
この活動をしたいと思った理由について、ひまりちゃんはこのように話してくれました。
――ひまりちゃん
「食は私が関心を持っていることの一つで、特に食品ロスや有機野菜など、環境問題につながっている野菜のことをより多くの人に知ってもらいたくて。興味を持ってもらうことが環境に向き合うアクションの第一歩だと思うんです。
先日、GRAPHISは、廃校を借りてイベントを開催しました。これは、“高校生活をもう一度送る”というコンセプトのイベントで、世界史の時間にカンボジアの歴史を学んだり、美術の時間に手形アートを作ったり、参加者が自由に時間割を組んで楽しむというものでした。
多くの方々に、また参加したい!と言っていただいたので、次回の廃校イベントも計画中!その際は、家庭科の授業として、農家さんから寄贈いただいた有機野菜やフードドライブで集めた食材を使って調理実習を実施したいと考えています。給食としていただくという一連の流れを通して、エシカルな食事について楽しく向き合う機会を作りたいんです。
昼食後には、フードドライブや有機栽培についてのワークショップも行いたいと思っています。イベントを通して感じたことを家に持ち帰っていただいて、イベント後にも食品ロスについて考えたり、アクションを起こしたりしてもらえたら嬉しいですね。」
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見てください、この楽しそうな雰囲気…!
大学生のインカレサークルということで、久しぶりに高校の制服を着て、廃校でわいわいするのは絶対楽しいですよね!
その中で、有機野菜やフードドライブで集まった食材を使って、仲間と一緒に楽しく料理をして、食べながら学ぶことができるなんて、「エシカルな食事」をたくさんの人に認知してもらうためには、とてもすばらしいアイディアです!
日本では、本来食べられるのに捨てられてしまう食品の量は年間522万tにのぼるのだそう。(令和2年度推計値)
日本人1人当たりの食品ロス量は、1年で約41kg。これは1人当たりが毎日お茶碗一杯分のご飯を捨てているのと近い量になるのだとか。
参照:食品ロスとは | 農林水産省
この大きな課題を解決するために、ただ座学で学ぶのではなく、仲間と一緒に調理を行ったり、食事をしたりして、五感を刺激しみんなで共有することは、それぞれの記憶にも残り、食品ロスへの意識が向くきっかけとなるはず。
イベントを開催したら、ぜひその様子もシェアしてほしいですね!楽しみにしています!
他メンバーの進捗レポート
ここでは、今回フードドライブ企画に参加している団体から数名をピックアップして、彼らの活動の進捗をシェアします!それぞれが食品ロスについて考え、自分にできるアクションを日々行っている姿、頼もしいです…!
しゅりさん
春休みに、地元の子ども食堂に初めてボランティアをしに行く予定です!子ども食堂で、廃棄予定だった食材を使って料理をしたいと思っているので、その相談もしに行きます。大学卒業までに、自分の今までの経験や知識を活かして、子ども食堂でどれくらい食品ロスを削減できるか試してみたいです!
あみさん
私が代表を務めている「EarthteenageR(it)s」の活動の一環で、昨年12月に子ども食堂のボランティアに参加。文化祭で実施した文房具ドライブで集まった文房具を、クリスマスプレゼントとして子供たちに直接プレゼントすることが出来ました。子供たちの喜ぶ声や表情が目に見えることは私たちのモチベーションにもつながるので、その大切さを感じました。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!次回は、ひまりちゃんが食の分野に関心を持った背景について深掘りしていきますよ!お楽しみに~!