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家にある花で簡単にできる!ロスフラワーを使ったものづくり

フラワーサイクリストやロスフラワーについて聞いた前半に続きお話を伺ったのは、フラワーサイクリストの髙橋響さん。自身の感性を生かし、廃棄される予定だった花から新しい作品を生み出す高橋さんは、ロスフラワーを使ったものづくりの楽しさを発信しています。

今回は、そんな高橋さん直伝「捨てる前にできる花の活用方法」をご紹介!生花をきれいなドライフラワーにするコツや、手軽にできるポプリのつくり方を教えていただきました。

フラワーサイクリスト
髙橋 響さん

旅するフラワーサイクリスト。RIN公認 フラワーサイクリストのアンバサダー。現在はロスフラワーを使い、ワークショップやイベント、店舗や撮影のスタイリングなどを行う。今後は仕事の幅を広げていく予定。自身のブランド「きらくにフラワー」では、“気楽に取り入れてほしい”との想いから、可愛いピアスや、持ち帰ってそのまま飾れるようなドライブーケなどを多く販売している。

まずは一輪からドライにしてみよう

ーー読者の方が花を通じてできる「地球にやさしいアクション」を教えてください!

まずは“気楽に楽しむ心持ち”が大切だと思っています。たとえば、どの花がドライフラワーになるか、見極められるようになるにはわりと時間がかかります。

わからないから買うのをためらうよりも、まずは花を買ってみる。生花で飾ってみて、その後ドライにしてみる。ドライにならなくても、この花はそういう特性、個性だと受け止めることも大切です。心配は一旦置いて、まずは試してみてください!。


湿気の多い時期でも失敗しにくい!ドライフラワーづくりのポイント

ーードライフラワーづくりに適した環境は環境はありますか?

部屋でつくる場合、高温多湿を避け、涼しくて日の当たらない場所がおすすめです。真夏ならエアコンがついている部屋で、できれば除湿機能をつけるといいですよ。


ーーこれらの季節や初心者におすすめの花はありますか?

大きくわけて2つあります。1つは、この時期に限らずドライフラワーになりやすいユーカリやスターチス、センニチコウです。もともと水分が少ないのでカビにくく、シーズンやお部屋の環境などを選ばず、きれいなドライフラワーになりますよ。初心者の方にすごくおすすめです。

2つ目は、これからの暑い季節におすすめの花たちです。南半球で育つ花を総称して「ワイルドフラワー」「ネイティブフラワー」と呼びます。これらはもともと高温多湿な地域からきているので、湿気の多い日本でもきれいなドライフラワーになります。

その中でも私のお気に入りはプロテア。これからの時期に花屋さんで見る機会が多いと思いますが、シックでかっこいい花です。「ワイルドフラワーもしくはネイティブフラワーってどれですか?」とお花屋さんに聞いてみてください。

ドライフラワーづくりのポイント
■環境
・高温多湿を避け、涼しくて日が当たらない場所を選ぶ
・夏だったらエアコンがついているお部屋。除湿機能があるとなお良し

■花の種類
・ユーカリ、スターチス、センニチコウなどドライフラワーになりやすい花
・夏は「ネイティブフラワー」「ワイルドフラワー」といった南半球の花


花びらまで使い切るポプリづくり

ーードライフラワーとして飾る以外に、何か気軽にできることはありますか?

普段からよく花を買う方におすすめしたいのは、「今家にある花をどう工夫したら長く楽しめるか」トライしてみることです。

たとえば、生花をドライにする際に落ちてしまった花びらを集めて乾燥させ、小さい小袋に入れて好きなアロマを垂らせばポプリの出来上がり。100円ショップにあるような網に花びらを置いて乾燥させたり、ガラスのお皿に花びらをパラパラと置いて乾燥させてもいいと思います。そうすると、乾燥させる過程ですらインテリアになって、すごく可愛いんですよ。

他にも、スワッグやリースづくりのワークショップに参加してみるのもおすすめですよ。

左のスワッグ、右のポプリ。どちらも髙橋さんの手作り

ポプリのつくり方
1. 花びらを集めて、網や皿の上で乾燥させる
2. 通気性のいい小袋に入れる
3. お気に入りのアロマを数滴垂らして出来上がり


新しい価値を吹き込む、ものづくりの魅力

ーー髙橋さんはどんなワークショップを開催されているのですか?

いろいろやっていますが、特に人気なのはアクセサリーづくりですね。アクセサリーにすると、本当に華奢な、花びらより小さい粒のようなものまで使い切ることができます。

髙橋さんのお店「きらくにフラワー」で販売されるアクセサリー

ーーロスフラワーを使ってものづくりをする魅力とは?

ロスフラワーは一般的に「捨てられてしまう花=価値がない」とされた花ですが、そこに新しい価値を吹き込むという作業にすごく惹かれています。

私自身、たくさんの転職を繰り返して「私には何の価値もないんじゃないか」と苦しい時期がありました。それでもいろいろ試行錯誤を辞めなかったおかげで今の私がいます。そういった一度「価値がない」とされてしまったものに、自分の手で新しい魅力をつくり出していく行為が生き方とシンクロしているんです。


ーー検索すればやり方はたくさん出てくるかもしれないけれど、「自分の手でつくり出す」ことが大切なのかもしれないですね。

同じ花を使っても、つくる人が違うと全然違う作品が出来上がります。自分の感性や感覚、もっと大きいところで言えば、自分の過去がすべて作品に宿ると思っていて。私の分身、そのものなんです。その愛おしさを、より多くの方に感じてもらえたら嬉しいです。

写真提供=髙橋響
取材・執筆=佐藤伶


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