【スローに歩く、北欧の旅#6】ガーデニングショーで体験。エコなジュースづくり
みなさん、こんにちは。北欧を旅するライターの森百合子です。カボニューにつながる、北欧での体験を紹介するこの連載。今回は初夏に訪れた屋外イベントのお話です。
心踊る季節!人気の屋外イベントへ
夏は北欧の人たちがもっとも楽しみにしている季節。北欧では7月が夏休みの中心で、6月末の夏至の頃から長い夏休みに入る人もいます。
気持ちのいい季節を体で感じようと、できるだけ外で過ごす人も多く、屋外でのイベントが増える時期でもあります。
スウェーデン第3の都市マルメで、6月上旬に開催されるガーデニングショーも人気の屋外イベントのひとつ。
スウェーデン全土から集まったガーデニング関連の出店が並んで、植物やガーデニング用品、新鮮な果物やハーブを使ったジャムや調味料など、さまざまなものが販売されています。
くわえて地元のおいしいフードトラックの出店や、子ども向けプログラム、ライブ演奏などもあるので、庭いじりや植物が好きな人だけでなく、誰もが気軽に楽しめる内容となっています。
私も最初は「植物は詳しくないし、ガーデニングショーなんて楽しめるかな」と及び腰だったのですが、行ってみたらこれが楽しい!
気になっていた(しかもアクセスしづらい場所にある)ベーカリーが出店していたかと思えば、リンゴ農園のジャムなど他では見つからないおみやげ探しもできて、食いしん坊にはたまらないイベントだったのですよ〜 。
にぎわっていたのはマルメの隣町ルンド産のアスパラガスを販売するブースで、なんとアスパラガスのアイスクリームも試食できました。
会場の奥からは生演奏の音楽が聞こえてきて、なんとものどかでハッピーな時間が流れていました。
会場となっているスロット公園(スロットはスウェーデン語で城の意味)の植栽も魅力的で、花が咲き乱れるこの時期は園内のカフェも大にぎわい。天気の良い日には、敷地内を流れる川でボート遊びに興じる人々もいます。園内には風車や、現在は博物館となっているマルメ城など見どころも多く、散策だけでも十分に楽しめます。ガーデニングショーですっかりこの公園が好きになった私はマルメを訪れる際にたびたび立ち寄るようになりました。
自家発電+廃棄果物でつくる楽しさ
さてガーデニングショーで人が集まって盛り上がっていたのが、こちら。
自転車の上にミキサーが!?
何事かと見ていたら、自分で自転車を漕いでミキサーをまわし、できあがったジュースを飲めるというもの。
しかも使っているフルーツは農園の廃棄果物。まだまだ食べられるフルーツを使い、なおかつ電力を使わずに自力でジュースを作って楽しもうというエコな企画だったのです。
もちろん私も挑戦です。係の人が、フルーツの悪くなった部分をとりのぞいてミキサーに入れてくれました。
ペダルが重めで、なかなかいい運動になります。自分ではずいぶん漕いだなと思ったのですが、できたジュースを飲んでみたら、まだまだ塊が残っていました……。次回はもう少しがんばります。
北欧では、廃棄果物を再利用してジュースやお酒にする新しいビジネスも生まれています。ガーデニングショーでの自転車ミキサーには子ども達もたくさん挑戦していましたが、実際に自分でジュースを作って味わう体験は廃棄果物への意識を変え、また新たなアイデアを生むきっかけとなるかもしれません。
自転車といえば、上述したアスパラガスのおいしい隣町ルンドにある図書館では屋上に自転車が設置してあり、館内の電力を作るお手伝いができるのだとか。
次回、旅する時にはぜひそちらでも自転車を試してみたいと思います!
コロナ禍で開催中止となっていたガーデニングショーですが、2022年には無事再開となりました。もし6月上旬にこのエリアを旅をされる方には、ぜひおすすめしたいイベントです。ちなみにマルメは、隣国デンマークの首都コペンハーゲンから電車で30分ほどで来ることができ、デンマークを旅する人にも合わせておすすめしたい町。コペンハーゲンから海を越えてマルメに行く電車からは、洋上にある風力発電の風車も見えますよ!
ガーデニングショーではたくさんのワンコに会えましたが、猫は見かけず……(ですよね)。こちらはスウェーデン家庭の広〜い庭でくつろいでいた猫さんです。それではヘイドー(スウェーデン語でさようなら)!
カボニュー公式サイトはこちら👇
カボニューコミュニティサイトでは、「私と地球にいいこと」に関連する記事やイベントなど魅力的なコンテンツを発信しています。
ぜひチェックしてみてくださいね!