「食のつながり」「幸せのつながり」フードパントリーで感じたフードドライブの必要性【アースデイ東京ユース連載 #6】
フードドライブは、“食のつながり”と“幸せのつながり”が見えにくい。
前回の記事では、岩手大学農学部1年生のしゅりちゃん(高橋柊里さん)が、5月に人生で初めて取り組んだフードドライブで感じた課題について教えてくれました。
(前回の記事はこちら)
持続可能な支援体制には、支援側の楽しさ、わくわく感、誰かのためになっているという感覚は大切です。
「フードドライブは、誰かの役に立っているのか?」そんな疑問を持ったしゅりちゃんが、地元のフードパントリーでボランティアとして食品を受益者に直接手渡しするお手伝いをしてきました。今回の記事では、その様子をレポートします!
フードパントリーでボランティア!現場に立って感じたこと
岩手県に住むしゅりちゃんの地元にあるフードパントリーに到着。
見てくださいこの量!!すべてお渡しする食品なんだそう。
このフードパントリーは、地域の企業から支援を受けていて、毎回物資が充実しているそうです。飲み物から調味料、おかしまでかなり種類も豊富ですね!すごい!
それだけでなく、野菜や果物もたくさんあります!
しゅりちゃんは、箱から食品を出したり、来てくださった方に食品をお渡ししたりする担当。1日でかなり多くの方が訪れたそうです。
このボランティアで一番印象的だったこと、驚いたことについて、しゅりちゃんはこう話してくれました。
「受給者の人数は予想を超えて、かなり多くいらっしゃって本当に驚きました。
ボランティアをする前に、受給者の方の感謝のメッセージが送付された資料を見ました。
そこには「食品が値上がりしているから本当に助かります」や「子供が多いのでこのような支援に感謝です」など、喜びや感謝の言葉がたくさん書かれていました。
受給者の声を知ることができ、多くの方の食を支える現場でサポートができたという実感がわきました。今まではフードドライブをしに行く側でしたが、今回は食料をお渡ししたり、受給者の方と直接交流したりすることで、フードバンクを必要としている人が実際にいるということに、気づくことができました。」
課題を感じてから、自分が足りていない情報を認識して、その情報を取りに行こうと行動に移した、しゅりちゃん。素晴らしいですね!
しゅりちゃんに、今後どうしていきたいかについても聞いてみました。
「引き続き、ボランティアは継続したいと思っています。
今回の経験を通して、“食のつながり”“幸せのつながり”を実感することができましたし、これからも、自分に出来ることがあればお手伝いしていきたいと思っています。
ゆくゆくは、自分でフードドライブを企画して、必要としている人の支援がしたい、当初からそう考えていました。時間はかかると思いますが、大学在学中にやってみたいと思っています。
イメージとしては、子ども食堂がやりやすいと思っていて。友達や大人の方を巻き込みながらチャレンジしてみたいです。私は人にやってもらうより、自分でやりたい派なので(笑)。」
自分でフードドライブを運営していきたいなんて、しゅりちゃんは意欲的ですね! 今後の活動にも注目しています。お疲れ様でした~!
分からないからと放っておいたり、他の人に機会を与えられることを待ったりするのではなく、自ら調べ、連絡して、足を運ぶことで自分の疑問が晴れるだけでなく、その問題に関して当事者意識を感じることができると、しゅりちゃんが体現してくれました。
インターネットで簡単に情報を得られる世の中になりましたが、だからこそ、実際に自分が見て触って感じた体験は印象的な記憶として頭の中に残るはず。もし、まだフードドライブを取り組んだことが無い方は、ぜひご家庭で余っている食品を地域の自治体や商業施設などのフードドライブ実施場所へ寄付してみてくださいね!
他メンバーの進捗レポート
今回フードドライブ企画に参加しているのは5団体。それぞれが食品ロスについて考え、自分にできるアクションを日々行っています。ここでは、彼らの活動の進捗を共有します!
たくと君
アースデイ東京ユースの、食チームの代表になりました。来年4月に開催されるアースデイ東京でも、今年同様にフードドライブを実施する予定です。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!また次回の記事もお楽しみに!